サポート概要
広島市中区へ訪問サポート。Synology DS215jのハードディスクが劣化した為、RAID1運用のハードディスク2台の内、1台を交換。
交換する際の注意点
ハードディスクの記憶方式には、CMRとSMRがあります。従来の記憶方式がCMR。最新の記憶方式がSMRになります。
NASなどのRAID環境下で使用する場合、従来のCMRがいいとされています。NAS以外の利用であれば、SMRでいいと思います。
以前、お客様からお問合せいただいたトラブルなのですが、CMR環境で使用していたNASのハードディスクが1台故障した為交換。交換用に用意したSMR方式のハードディスクを取り付けて、RAIDを再構築したところ、途中でエラーが発生。正常に動作していたもう1台のCMR方式のハードディスクのデータが全て消失。こんなトラブルもあるので、CMR方式なのかSMR方式なのかを購入の際に確認しましょう。
特に、NAS用と謳っているWD RedにはCMRとSMRが混在しているので注意です。
WD製ハードディスク「CMR」「SMR」のリストは下記になります。
RAID再構築
ハードディスクを交換後、RAIDの再構築を行います。NAS起動後、本体からビープ音が鳴りだしますが、気にしないで進めましょう。
DSMへログインし、メインメニューから「ストレージマネージャ」を選択。左のメニューから、「ストレージプール」を選択。「操作」から「修復」を選択。
あとは、表示される手順に沿って進めれば、RAIDを再構築してくれます。
再構築が始まると、ビープ音は消えます。
完了するまで、使用環境によりますが数時間~数日かかります。再構築中は動作がいつもより遅く感じると思いますが、普段通り使用可能です。
コメント