
PHP Composer
オープンソースWebデータベース「Exment」をDS920+で構築しようと思い、Exment公式のサーバー設定を確認すると「PHP Composer」が必要。WebサーバーやデータベースはSynologyのパッケージセンターからダウンロードできますが、「PHP Composer」はパッケージセンターにはありません。
DS920+ システムバージョン
最新バージョン 7.1.1-42962 Update 2になります。「PHP Composer」をインストールする前に、少々準備が必要です。
パッケージセンター
- Web Station
- Apache HTTP Server 2.4
- MariaDB 10 (Exmentをインストールする場合は必須)
- phpMyAdmin
- PHP7.4(phpMyAdminを使用するのに必要)
- PHP8.0(必須)
上記のアプリケーションをインストールします。
nano エディタ
Synology 標準のエディタはviエディタになります。nanoエディタを使用する場合、パッケージセンターにコミュニティパッケージを追加することで、nanoを使用できるようになります。
パッケージセンターを開き、右上の「設定」→「パッケージソース」→「追加」
- 名前:SynoCommunity
- 場所:https://packages.synocommunity.com/
パッケージセンターに「コミュニティ」が追加されます。必要なパッケージは、「SynoCli File Tools」です。インストールすることでnanoエディタを使用できます。お好みですので、必要なければスキップしてください。
Synologyのコントロールパネルから「端末とSNMP」選択し、「SSHサービスを有効化する。」にチェックを入れます。ポートは、お好みで変更してください。デフォルトのままだと、セキュリティ アドバイザーから怒られるかもしれませんが、必要な時だけ有効にすれば問題ないと思います。
SSH

SSHクライアントはお好みで。今回は、RLoginを使用します。
「ホスト名」に、Synology DSMのIPアドレスを入力。「TCPポート」 標準でsshになっていますが、もしSynology 側のポートを変更している場合は、同じ値を入力。
「ログインユーザー名」にSynologyへログインする際のアカウントを入力。「パスワード」にSynologyへログインする際のパスワードを入力。
PHP Composer インストール
#nano エディタの場合
sudo nano /usr/local/etc/php80/cli/php.ini
#vi エディタの場合
sudo vi /usr/local/etc/php80/cli/php.ini

初めてsudoを使った場合、注意書きが表示されます。#1 他人のプライバシーを尊重する。 #2 入力する前に考えて下さい。#3 大きな力には大きな責任が伴います。と書いてあります。問題がなければ、パスワードを入力。
php.ini へ拡張機能を追記
php.iniファイルの一番下に追記
[PHP]
extension = phar.so
extension = openssl.so
extension = zip.so
保存して次へ。
Composerをインストール
cd /usr/local/bin
sudo curl -s http://getcomposer.org/installer | sudo php80
ショートカットの作成
#nano エディタの場合
sudo nano composer
#vi エディタの場合
sudo vi composer
下記をコピペ
#!/bin/bash
php80 /usr/local/bin/composer.phar $*
保存して次へ。
権限を設定
sudo chmod --reference=composer.phar composer
動作確認
php80 composer.phar --version

バージョンが表示されればPHP Composerのインストール成功です。
Exment Webデータベース構築

コメント
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